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若手社員より生成AIの議事録を信頼?議事録作成における生成AI活用の状況【調査レポート2026】

ビジネスシーンにおいて、内容を正確に伝え、次のアクションを明確にするうえで欠かすことのできない「議事録」。生成AIの活用が広がり、議事録の意義や作り方が大きく変わろうとしています。
本記事では、議事録の効率化に関心がある社会人を対象にした調査の結果をご紹介します。その結果を元に、議事録作成の現状や未来について考察します。
目次
調査結果サマリ
- 音声認識ツールによる文字起こしは、99.6%が「便利」と回答
- 議事録作成において生成AIを、「積極的に活用したい」が66.0%で最多
- 生成AI活用の不安では「正確性・信頼性」が59.2%、「セキュリティ・情報漏えい」が50.2%
- 生成AIと若手社員が作成した議事録への精度比較では、68.9%が「生成AIの方が高い」と回答
- 生成AIと人間が作成した議事録の信頼度比較では、66.0%が「人間の方が高い」と回答
- 議事録作成の未来像については、71.2%が「生成AIが主役になる」と回答
調査結果の詳細
Q. 音声認識ツールによる文字起こしがあると便利だと思いますか?

「とてもそう思う(77.0%)」と「まあそう思う(22.6%)」と、合計99.6%が音声認識ツールを「便利」と回答しました。「わからない」と回答した人はわずか0.4%にとどまり、音声認識による文字起こしが広く受け入れられていることがうかがえます。
Q. 現在、会議の文字起こしはどのように実施していますか?

議事録作成の効率化に関心がある層においては、61.1%が音声認識ツールを利用して文字起こしをしていると回答しています。当社のサービスも多くの企業・団体で導入いただいており、文字起こし時間が削減されたとの声をいただいています。
その一方で、「手作業で文字起こししている(17.7%)」、「会議中に手動でメモを取っている(13.2%)」と回答した人も一定数おり、まだアナログ作業が残っていると言えます。便利だとは思っているものの、精度やコスト、セキュリティなどで利用していない人もいることがわかります。
あとでご説明する生成AIを活用した議事録作成においても文字起こし作業は必須となりますので、文字起こしを自動化できると下流の要約工程もスムーズになります。
Q. 現在、議事録作成において生成AIサービスを利用されていますか?

「利用している(59.3%)」と回答したのが最も多く、半分以上の人が議事録作成に生成AIを利用していると回答しています。音声認識ツールを使っている人に限ると78.4%に上がる一方、手作業派では29.4%にとどまります。
生成AIの浸透は「前段の文字起こし」が整っているかで大きく変わる、という事が言えると思います。
福島県 矢吹町役場では、AI議事録ツールの導入をきっかけに庁内で生成AI活用が進んだとのことで、AI議事録ツールは生成AI活用の第一歩としても良いのかもしれません。
Q. 議事録作成の際に生成AIを活用して要約を実施したいですか?

「積極的に活用したい(66.0%)」が最も多く、半数以上が議事録作成における生成AIの活用に前向きであることが分かりました。一方、「興味はあるが、まだ様子を見たい(28.3%)」という慎重派も一定数存在します。
また「あまり活用する予定はない(5.3%)」「全く興味がない(0.4%)」と回答した人は少数にとどまり、多くの回答者が何らかの形で生成AIの活用を視野に入れていることが明らかとなりました。
Q. 生成AIを活用する上で不安や課題に感じることは何ですか?

「生成AIを活用する上で不安や課題に感じることは何ですか?」という設問に対しては、「正確性・信頼性(59.2%)」を挙げる回答が最も多く、生成AIが出力する内容の正しさや信用に対する懸念が依然として大きいことが明らかになりました。次いで多かったのは「セキュリティ・情報漏えい(50.2%)」で、機密情報の取り扱いに対する不安を持つ回答者が多いことが分かります。
活用意向は高いものの、利用者が安心して使える環境(セキュリティ対策など)が不十分であり、これらが今後の普及の鍵となることが明らかになりました。
Q. 議事録で生成AIを活用する際、気を付けているポイントはありますか?

議事録作成で生成AIを活用している人のうち、75%以上の方が公開前に必ず人が確認・修正する運用をしていると答えています。また、個人情報を入力しないようにしている人も非常に多い(73.9%)結果でした。前の質問からも分かる通り、生成AIは信頼性・セキュリティの面で不安があり、生成AIが一次稿、人が最終チェックを行うことが前提になっているといえます。
セキュリティ面で不安な場合は、インターネット接続なしで使えるスタンドアローン型のAI議事録作成ツールの利用も有効と言えそうです。

Q. 議事録作成業務や生成AIの活用に期待することは何ですか?

議事録作成作業の効率化に関して期待する声は多いです。一方で作成後の活用について、確認時間の短縮は一定数期待があるもののその他はまだ割合は低く、生成AI活用によって業務の進め方などがまだ大きく変わってはいないと言えるかもしれません。
Q. どちらの作った議事録が信頼できますか?

若手社員と比べると生成AIが作成した議事録を信頼する人が多い(68.9%)が、若手社員に限定しない場合だとその結果は逆転(34.0%)します。ただ将来的には71.2%の人が、生成AIが作成した議事録が主流になるのではと考えています。それぞれ選んだ理由の中から、いくつか興味深い理由をピックアップします。
① 若手社員とAIを活用した議事録作成は、どっちが精度が高いと思いますか?
▼ 若手社員と答えた理由
- AIが作ったとしても、毎度人の手を介すから。
- 会議内での発言以外の背景なども分かっており、発言の行間を読むことができる。
- (若手社員は)理解しないと聞きに来るが、生成AIは添削が必要
▼ AIと答えた理由
- どちらも修正が必要だが、修正の数が生成AIの方が少なく感じるため。
- ハルシネーションリスクはどちらも起こり得るので問題とならない。AIなら議題の抜けは少なくともないはず
- 人手の作業だと個人のスキルや習熟度に依存されることが否めないと思うため。
② 生成AIが作った議事録と人間が作った議事録のどちらが信用できますか?
▼ 人間と答えた理由
- AIの方が人間より能力が高いとは思うものの、信用度としては現在は人間の方がまだ高いため
- AIは網羅的に議事をまとめるが、重要な内容と補足的な内容の濃淡がつかない。
- どちらが信用できるとは言えないが、最終は人間が確認しないと正確な議事録ができないため
▼ 生成AIと答えた理由
- 議事録の内容に「網羅性」があるように感じられるため。
- 作成者のバイアスがかからないため生成AIのほうが信用できる
- 人間が作成した議事録は抜け漏れが発生すると考えるため
③ 未来の議事録は生成AIが主役になると思いますか?それとも人間が最後の砦であり続けると思いますか?
▼ 人間と答えた理由
- AIには人間の独特の表現などは理解できないと思う
- 会議には主催者がおり、会議結果は議事録含め主催者が責任を負うことになるため、機械任せとすることはできない
- 生成AIでは、保有していない情報について、議事録の校閲(事実確認)を正確に行うことが困難であるため。
▼ 生成AIと答えた理由
- 処理能力は断然速いので、精度が上がれば生成AIが主役になると思う。
- 人手不足が深刻になり、AIに頼らざるを得なくなると思っている
- AIの正確性が高くなることを期待しているため
調査概要
調査名:議事録作成における生成AIの活用に関するアンケート
調査期間:2026年1月21日(水)~2026年2月5日(木)
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:議事録作成の効率化に関心がある社会人
有効回答数:265名
調査エリア:全国
まとめ
本調査における、若手社員との比較では生成AIの方が高く評価されているものの、若手社員に限定しない人間との比較では人間の方が信頼されるという結果から、現状の議事録作成業務では、生成AIの活躍が期待される一方で、経験を踏まえた人間の判断、例えば、発言の裏にある意図や場の雰囲気、非言語的な要素をくみ取る力、内容の正しさを多角的に見極める力といった部分が、引き続き重視されていることを示しています。
さらに、未来の議事録作成については、生成AIが中心的な役割を担うようになると多くの回答者が予測しており、業務プロセスが「人中心」から「生成AI中心」へと移行していく方向性が浮き彫りになりました。
また、音声認識の利便性に対する評価の高さから、AI技術が議事録作成の効率化に一定の効果を発揮していることが示されています。議事録作成における生成AI活用には大きな期待が寄せられる一方、「正確性・信頼性」や「セキュリティ」に対する懸念の払拭がさらなる普及のために超えるべき課題であることが分かりました。
これらの結果から、議事録作成の未来は「AIが中心的な役割を担いながらも、人が最終的な確認や判断を行う」という形で、AIと人の協働がさらに進んでいくと当社では考えています。
当社では、こうした状況を踏まえ、精度向上やセキュリティ強化などを通して、利用者が安心してAIを活用できる環境整備を進めるとともに、国内シェアNo.1※のAI音声認識AmiVoiceと生成AIを活用したソリューションの提供を積極的に進めてまいります。
※ 合同会社ecarlate「音声認識市場動向2025」音声認識ソフトウェア/クラウドサービス市場
ウェビナー開催のお知らせ
本調査を元に、議事録作成における生成AI活用の実態や強み・弱みなどを整理するウェビナーを実施します。議事録作成における生成AI活用の実態を整理したうえで、ディスカッション形式で議事録作成の現在地とこれからの姿を多角的に探ります。さらに、実務で役立つ議事録作成で生成AIを効果的に活用するポイントもわかりやすくお伝えします。

| タイトル | 「若手社員よりも信頼」が多数派? 生成AIによる議事録作成─調査で見えた本音とコツ |
| 開催日時 | 2026年3月12日(木)11:00~12:00 |
| 内容 | ・生成AIを活用した議事録作成に関する最新調査結果 ・調査結果から分かった課題や期待 ・生成AIの効果を最大化するツールや活用のコツ |
| 参加費 | 無料(事前登録制) |
| 詳細 | お申込み方法など詳細は、以下URLよりご確認ください。 https://voxt-one.advanced-media.co.jp/webinar/20260312/ |