コラム
column
ウェビナー・セミナーでリアルタイムに字幕を表示する方法とメリットとは

セミナーやウェビナーでは、参加してもらうだけではなく、開催の目的(購入、ナーチャリング、満足度向上など)を達成することが非常に重要です。そのためには、参加者にしっかりと内容を理解してもらうことが必要不可欠です。本記事では、参加者に内容を理解してもらうための一助となるリアルタイム字幕について、メリットや活用事例、注意点などを詳しくご紹介します。
目次
リアルタイム字幕とは
字幕とは、映像上で発言・題名・説明などを文字で表示するものですが、リアルタイム字幕はAI音声認識技術によってリアルタイムに表示する技術です。音声認識は話した内容をすぐにテキスト化し、そのテキストを画面上に映し出すことでリアルタイムに字幕を表示します。
リアルタイム字幕を活用するメリット
セミナーやウェビナーでリアルタイムに字幕を表示することで、以下のようなメリットがあります。
理解を深めてもらうための補助ツールとしての役割
リアルタイム字幕は、参加者の理解を助ける補助ツールとして役立ちます。
ウェビナーやセミナーは時間が限られているため、進行や話すスピードが普段より早いことが多いです。また、音響やネットワークの不良によって、参加者がうまく聞き取れないこともあります。そういった場合でも、字幕で内容が文字として表示されるため、情報を正確に捉えることができます。また、字幕はしばらく表示され続けるため、聞き逃してしまった場合にも安心です。

難聴者が参加しやすいセミナー環境の実現
日本全国で聴覚などに障がいを抱える方は、約34万人いると推定されています※1。さらに、加齢性難聴などで耳の聞こえにくい方の割合は65歳以上で急増し、70~74歳の男性で51.1%、女性で41.8% ※2と、高齢化が進む日本において難聴者への対策は大きな課題となっています。
※1 出典:厚労省「平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/seikatsu_chousa_b_h28.html
※2 出典:全国高齢難聴者数推計と10年後の年齢別難聴発症率―老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)より
リアルタイム字幕によって、ろう・難聴者が参加しやすいセミナー環境を作り出すことが可能です。音声情報を視覚化することで聴覚に頼らず情報を得ることができます。そのため音声のみの情報提供では内容を把握できないろう・難聴者の方へも、平等な情報共有の場を提供できる点が大きな利点です。これにより、アクセシビリティが向上し、より多様な参加者層を取り込むことができます。
開催後の記録作成の簡略化
リアルタイムに字幕は、AI音声認識技術によって音声を文字化して表示します。セミナーやウェビナー中に表示した字幕をそのまま文字起こしのベースとして使用することで、発言内容を記録に残す時間や手間を削減できます。セミナー終了後、字幕内容をテキストデータとして保存し、議事録やイベントレポート作成に活用することが可能です。また、リアルタイムでの文字起こしにより、参加者が後で内容を確認したり、疑問点を解消するための資料としても機能します。このように、記録作成が迅速かつ正確に行える点は、運営側にとっても大きなメリットです。
リアルタイムに字幕を表示する方法
ウェビナーツールの機能を活用
ZoomやWebexなどのウェビナーツールには、リアルタイム字幕表示機能を備えているものがあります。通常のプランに字幕表示機能が備わっている場合、追加の費用などなく無料で字幕をリアルタイム字幕を表示することができます。
※ 出典:Zoomサポートサイト ミーティングまたはウェビナーで字幕を表示する
※ 出典:Webexヘルプセンター Webex ミーティングまたはウェビナー中にクローズド キャプションを表示または非表示
議事録作成ツールを活用
議事録作成を効率化するためのツールには、字幕を表示できる機能を備えているものがあります。例えば当社が提供する「ScribeAssist」には2種類の字幕表示機能が搭載されています。
ポップアップ機能
音声認識によりテキスト化した結果を、ポップアップとして表示する機能です。通常の画面よりも大きい文字サイズ、カラーユニバーサルデザインに配慮した黒背景、白文字を採用した画面により、会話内容を見やすく表示します。発話者の名前と発言内容が紐づいているため、ポップアップ画面を見るだけで会話の流れや発言者を把握することが可能です。
ポップアップのため、セミナーにおいてプロジェクタやモニタで表示する画面にも字幕を表示することができます。

Zoomミーティング・ウェビナー字幕機能
Zoomミーティング・ウェビナーでの会話を画面内に字幕として表示することができます。字幕は映像内に表示されるわけではなく、Zoomアプリ上で表示されるため、参加者がZoom内で字幕表示の有無や、文字サイズ(大・中・小)を選ぶことが可能です。話者情報も付与できるため、発言の冒頭に発言者の名前を表示することも可能です。字幕はScribeAssistをインストールしていない人のZoom画面にも表示できます。

音声認識APIと配信ツールを連携して活用
少し手間やスキルが必要な場合もありますが、音声認識APIとOBS Studioなどの映像配信ツールを連携させることでより柔軟に字幕を表示することができます。映像配信ツール上で映像に遅延をかければ、字幕のリアルタイム性を向上することもできます。
当社が「AmiVoice Cloud Platform」で提供する音声認識API「AmiVoice API」も、リアルタイムに字幕を表示することができます。以下の記事で詳しくご紹介しておりますので、ぜひご確認ください。
動画に字幕をつけておく
リアルタイム字幕とは少し異なりますが、映像に字幕をあらかじめつけておくことで、ウェビナー上に字幕を表示することができます。最近はオンデマンド配信や、あらかじめ収録した映像をウェビナーで配信することも増えているため、有効な手段になり得ます。
実際の活用事例
当社のウェビナーでの活用
当社が開催する議事録関連のウェビナーでは、字幕をつけて配信しています。聞き取りづらい部分もわかりやすく文字で示すことができるので、ウェビナーに参加いただいた方からは好評です。映像に字幕を入れるケースもありますが、リアルタイムに字幕を表示する場合は当社の音声認識の精度も体感いただけます。そのため当社にとってリアルタイム字幕はメリットが多いです。

定期開催のウェビナーやオンデマンド配信も実施しておりますので、字幕の様子含めぜひご覧ください。
ウェビナー一覧
https://voxt-one.advanced-media.co.jp/webinar
セミナーでもリアルタイム字幕表示が可能
2024年12月24日(火)に開催された、墨田区役所職員向けのIT見本市「SUMIDA×DX展」において、「ScribeAssist」を活用したセミナーのリアルタイム字幕表示が実施されました。
「SUMIDA×DX展」は、職員のICTリテラシーの向上・利活用の推進・庁内の機運醸成を目的として、区とかかわりがあるITベンダーなどによる展示やセミナーを実施する職員向けの展示会です。
当日は墨田区役所内外から700名以上が参加し、展示会内で実施された各セミナーにおいて「ScribeAssist」がリアルタイム字幕表示を行いました。リアルタイムにセミナーの内容がテキストで表示されるため、聞き逃す心配がない、内容を振り返りやすいなど、大変好評をいただきました。


リアルタイム字幕にも対応した議事録作成ツール「ScribeAssist」
国内シェアNo.1※のAI音声認識AmiVoiceを搭載した「ScribeAssist」は、オンライン/オフラインといった会議形態、Web会議システムの種類を問わず使用できる、スタンドアローン型の文字起こし支援アプリケーションです。リアルタイム字幕表示機能を搭載しているため、ウェビナーやセミナーでのリアルタイム字幕表示に対応できます。
※ 合同会社ecarlate「音声認識市場動向2024」音声認識ソフトウェア/クラウドサービス市場
インターネット接続なしで使える
「ScribeAssist」は、スタンドアローン(インストール)型のため、インターネット接続なし(オフライン)で利用が可能です。そのためセミナー会場などでネットワークが安定しない場合においても、安定して字幕表示をすることが可能です。
まとめ
ウェビナー・セミナーにおけるリアルタイム字幕表示についてご紹介してきました。「ScribeAssist」はリアルタイム字幕表示機能以外にも議事録作成支援機能や、議事録をAI要約できる機能も搭載しています。
ご興味があれば以下のリンクからお問い合わせください。
問い合わせ
お問い合わせ | VoXT One (advanced-media.co.jp)
また、資料では字幕表示機能含めた詳しいご紹介をしております。以下リンクから必要情報を入力の上ダウンロードください。
