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議会での字幕表示の導入が進む理由とは?メリットと事例を紹介
現在、全国の地方自治体では、議会において音声認識システムを活用した字幕表示の導入が広がっています。本記事では、議会において字幕を表示するメリットや注意点、地方自治体での事例をご紹介します。
目次
議会に字幕の文字起こしアプリケーションを導入する理由
昨今、全国の地方自治体では、ろう・難聴者や高齢者でも不自由なく参加できるような「開かれた議会」への支援・取り組みが推進されています。
これまでは手話通訳者を設置したり、赤外線ラジエーター方式や磁気ループ方式といった通信システムによる支援を行ってきました。しかし、コスト面や手話通訳者の調整、全庁での導入になると時間がかかってしまうといった課題を抱えていました。
そこで注目されているのが、音声認識システムによる自動文字起こしでのリアルタイム字幕表示です。
議会内容を字幕で文字起こしするメリット
音声認識システムによる自動文字起こしとは、声の情報と言語の情報を密接に組合せながら、音声を「文字」に変換する技術です。音声認識を活用することで、議事録作成を効率化したり、会話内容を文字情報で残して活用することができたりします。
では、このシステムを導入することによってどのようなメリットがあるか解説していきます。
リアルタイムの字幕表示でバリアフリー対応
音声認識システムを活用することで、議会での発言を文字起こし(テキスト化)し、その内容を傍聴席のモニターなどにリアルタイムで表示することが可能です。高齢者やろう・難聴者、発言を聞き逃してしまったという時にもモニターでテキストとして確認できます。
インターネット配信にも字幕を表示可能
自治体によっては、アフターコロナ以降から議会をインターネット中継しているところ増えてきています。茨城県取手市では、議論の可視化や聴覚障がい者への配慮を目的※1として、市議会や委員会などのライブ配信をリアルタイム字幕を表示・配信しています。
※1 出典:取手市/(取手市議会)現在の音声テック関連技術連携協定状況
議事録の作成時間が大幅に短縮
音声認識システムで文字起こしした議会の内容はデータとして保存することが可能です。議会終了後にすぐに確認できるため、議事録作成で活用できます。議会内容の文字起こし作業の軽減と、議事録の共有がスムーズに行えます。
議会での文字起こしアプリケーション導入事例
ここからはAmiVoiceのAI音声認識システムを搭載したスタンドアローン型文字起こし支援アプリケーション「ScribeAssist」を導入し、議会で字幕を表示している事例をご紹介します。
山梨県甲斐市役所
山梨県甲斐市役所では、2023年8月から傍聴席に字幕を表示するモニターを設置。「ScribeAssist」で文字起こししたテキストをリアルタイムで表示しています。導入にいたっては、スタンドアローン型がセキュリティー面での安全性が高いという点と、端末ごとに導入でき議場で利用できるという使いやすさが決め手になっています。
「音声認識を活用し議場にリアルタイムに字幕を表示すれば、議場の情報保障になるだけでなく、ふりがなが振ってあるため子供にも内容の理解がしやすくなります。また、議会中に万が一聞き逃してしまっても、その場で振り返りがしやすいという効果も感じています。」
(山梨県甲斐市議会事務局員)
聴者の利便性の向上やバリアフリー対応を目的に、開かれた議会を実現しています。
長崎県長崎市役所
長崎県長崎市役所では、議会の議事録作成の業務効率化のために「ScribeAssist」を導入。議事録作成の納品時間も20日かかっていたのが3~10日に削減されました。また、発言内容がリアルタイムに文字起こしされるため、会議の際に議員の発言内容をスムーズに確認・出力することも可能です。
2024年2月より議会の発言内容を傍聴席のモニターでリアルタイムに字幕表示する取り組みを開始しました。「ScribeAssist」の字幕ポップアップ機能を利用して、リアルタイムに議会の内容を字幕表示しています。
文字起こしアプリケーション導入での注意点
続いて、音声認識システムを導入する上での注意したい点をいくつかご紹介します。
コストがかかる
字幕表示には、字幕を表示するためのモニター、会話を録音するためのマイク、音声を文字に変換し表示するためのソフトウェアとPCなどが必要です。また、全庁でのシステム導入となるとさらにコストと時間が必要になってきます。導入までにどのくらいコストがかかるかというのは各社のアプリケーションを比較して検討する必要があります。
正しい字幕が表示されるか
正しく文字化されない(音声認識率が低い)場合、誤った字幕が表示され、かえって混乱を生んでしまいます。音声認識率が高いシステムを利用することが重要です。
AmiVoiceの音声認識システムは、最新のディープラーニング技術をエンジンに実装、高い認識率を誇ります。また、アクセントやイントネーション、会話スピードに左右されず、より自然な発話を認識が可能です。
セキュリティー面で安心できるか
地方自治体や企業よってはセキュリティ上、クラウド型のアプリケーションの導入が難しい場合があります。インターネット接続の必要がなく、インストールしたPC内で使用できるアプリケーションを選択することで機密情報を扱うシーンでも安心して利用できます。
AI音声認識サービス「ScribeAssist」はリアルタイムの字幕表示が可能
国内シェアNo.1※1のAI音声認識AmiVoiceを搭載した「ScribeAssist」は、オンライン/オフラインといった会議形態、Web会議システムの種類を問わず使用できる、スタンドアローン型の文字起こし支援アプリケーションです。リアルタイム字幕表示機能を搭載しているため、議会での字幕表示にも対応できます。ScribeAssistでリアルタイム字幕表示をする場合、以下のような特長があります。
※ 合同会社ecarlate「音声認識市場動向2024」音声認識ソフトウェア/クラウドサービス市場
ポップアップ字幕機能搭載
文字起こししたテキストは、字幕ポップアップ機能を利用して字幕表示できます。ろう・難聴者や高齢者との円滑なコミュニケーションを字幕でサポートします。基本画面よりも大きい文字サイズ、カラーユニバーサルデザインに配慮した背景、文字色を採用しています。モニターのサイズや位置に合わせて適切な字幕に変えられるため、読みやすい字幕を提供することができます。
インターネット接続なしで使える
ScribeAssistは、スタンドアローン(インストール)型のため、インターネット接続なし(オフライン)で利用が可能です。情報漏洩のリスクがなく、機密情報などを扱う会議でも安心してご利用いただけます。
インストールしたPCとマイクがあれば使用できるので、サーバーを用意する必要もありません。お使いのPCにScribeAssistをインストールするだけでご利用できます。
まとめ
地方自治体における議会での字幕文字起こしアプリケーションの導入についてご紹介してきました。今回ご紹介した導入事例は、ScribeAssistのポップアップ字幕機能を活用しているケースをご紹介しました。ScribeAssistでは他にも議事録作成支援機能や、議事録をAI要約できる機能も搭載しています。
ご興味があれば以下のリンクからお問い合わせください。
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※1 出典:合同会社ecarlate「音声認識市場動向2024」音声認識ソフトウェア/クラウドサービス市場