テープ起こしの仕事は在宅でできるため、気軽に始められる仕事として人気があります。副業として行う人や時間があるときのアルバイトとして仕事を請け負う人もいます。ただし、仕事を始めるにあたって必要なものを揃えておかなければなりません。

ここでは、テープ起こしの仕事を始めるために必要な道具をまとめてみました。

パソコンとインターネット環境は必須

テープ起こしのアルバイトに必須なのは、パソコンとインターネット環境の2つです。テープ起こしは音声を受け取ってそれを聞き取り、聞いた言葉をテキストに起こしていく仕事です。音声を再生したりテキストに起こしたりする作業には、必ずパソコンが必要です。

また、パソコンを使ってインターネットができる環境も必須です。在宅で行うテープ起こしの場合、多くはメールを使って仕事のやり取りを行います。仕事を探すときもインターネットを使って探すのが最も効率的です。

インターネットは、知らない単語を調べる際にも使います。依頼を受けたテープ起こしの内容が専門性の高い内容の場合、聞き慣れない単語も多く出てきます。こうした場合にはインターネットで言葉の意味を調べ、筋の通った文章になっているかを確認する必要があるのです。

パソコン、インターネット環境が揃っている方は、ウィルス対策もしっかり行いましょう。依頼主の情報が流出しないようにするのは当然の責務です。

あると便利なアイテムやツール3点

テープ起こしのアルバイトは、パソコンとインターネット環境があればできます。しかし、作業を効率化させるには、揃えておいた方が良いアイテムが3つあります。フットコントロールユニットと、質の良い音声再生機材、そして自動テープ起こしソフトです。

フットコントロールユニットは、足を使って音声の巻き戻しや再生ができるコントローラーです。パソコンとつないで机の下にセッティングします。足を使うため、音声をコントロールするときにキーボードから手を離さなくても良いという利点があります。フットコントロールユニットは、安いものだと1000円程度で購入可能です。

音声再生機材とは、ヘッドフォンや再生ソフトを指します。音声は良い状態で受け取れるとは限りません。ノイズがひどくてなかなか聞き取れないこともあるでしょうし、音量が小さすぎて聞き取りづらいということもあるでしょう。こういった音声は、ノイズを除去するソフトや質の良いヘッドフォンを使用することで改善されやすくなります。ヘッドフォンは仕事中ずっとつけているため、音質の良さと同時につけ心地も重視して選ぶことをおすすめします。

自動テープ起こしソフトは、音声データを読み込ませると自動的に文字に変換してくれるソフトです。ソフトを利用したからと言って100%正確にテープ起こしをしてくれるわけではありませんが、ユーザーは誤変換箇所などを修正するだけで良いため、作業の負担を大幅に減らすことができます。

スキルもある程度は必要

テープ起こしは環境さえ整っていれば誰でも始めることができます。特別な資格も必要ありません。しかし、ある程度のスキルや向き不向きはあります。

まず基礎として必要なのが、国語力とタイピング力の2つです。国語力は文章を聞いてそれを瞬時に整理し、理解する能力です。この力がないと、テープ起こしに必要な聞き取りができません。これは一朝一夕に身につくものではなく、常日頃から本や新聞を読むことで身につけていくものです。中にはもともと国語力の高い、高学歴な人にしか頼まないという依頼主もいます。

タイピング力は、パソコンのキーボードで文字を入力する能力です。最低でもブラインドタッチができるだけのスピードは必要です。スピードが速ければ速いほど作業効率も上がり、こなせるテープ起こしの量も増えます。その他、検索能力や企業秘密を守れる責任能力も不可欠です。簡単に始められる仕事ではありますが、続けていくためには努力が必要です。

おわりに

テープ起こしはアルバイトとして気軽に始めることができますが、仕事であることは変わりません。必要な道具やスキルがあることは、仕事をする上での基本です。そしてさらに続けていきたい場合は、技術を磨くための努力を継続していくことが大切です。