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【イベントレポート】音声認識でつくる新しい株主総会運営とは?
2024年11月20日(水)、株式会社ユーリンク様と共催で、ウェビナー「音声認識でつくる新しい株主総会運営 活用ユーザーに聞く、先進的な取り組みとそのメリットとは」を開催しました。山九株式会社 総務部のご担当者様に登壇いただき、株主総会における音声認識の活用方法とそのメリットについてお話しいただきました。
本記事では、ウェビナーの内容をまとめてお届けします。オンデマンド配信も行っておりますので、より詳しく知りたい方は、記事最下部のリンクからお申し込みください。
目次
株主総会運営における課題
本ウェビナーでは、まず株主総会における課題についてご説明しました。
株主総会の円滑な運営には、事前の準備から当日の進行が非常に重要です。そのため、実務担当者への負担が大きくなっている企業も多いのが現状です。また、株主総会では会社法により議事録の作成が義務付けられています。また、作成した議事録は、株主や債権者の請求に応じて閲覧などできるようにしておく義務もあります。そのため、事前準備のみならず、株主総会終了後に迅速かつ正確に議事録を作成する必要があります。
さらに、2024年4月1日より、障害者差別解消法の改正により合理的配慮の提供が義務化されました。昨今の社会情勢に対応するため、新たな取り組みが求められています。
株主総会における音声認識の活用について
続いて、株式会社アドバンスト・メディアが提供する「ScribeAssist」の株主総会における活用方法についてご紹介しました。「ScribeAssist」は、株主総会での議事録作成支援でも活用されており、2024年には13件※の企業の株主総会で利用されました。リピーターの企業が多く、毎年利用されるケースが多いです。
※当社調べ
活用シーン① 総会議事録の作成
「ScribeAssist」は、国内シェアNo.1※の音声認識により、株主総会の内容をリアルタイムに高精度に文字起こしします。総会終了後、文字起こしされたデータを確認しながら修正するだけで議事録作成が完了するため、議事録作成の手間を大幅に削減します。
※ 合同会社ecarlate「音声認識市場動向2024」音声認識ソフトウェア/クラウドサービス市場
活用シーン② 総会中の答弁作成支援
「ScribeAssist」は、文字起こしした内容を、リアルタイムに字幕表示することが可能です。表示した字幕を確認しながら答弁作成支援することで、内容がより把握しやすくなり、スムーズかつ質の高い答弁作成が可能です。
活用シーン③ 株主総会でリアルタイム字幕表示
リアルタイム字幕は、答弁作成支援だけではなく、本来の用途である字幕表示として、株主総会でご活用いただけます。例えば、オンライン参加の株主に向けて配信上でリアルタイムに字幕を表示することで、総会の内容が把握しやすくなります。また、会場で参加している株主向けにも、字幕を表示したモニターを設置したバリアフリー席を導入するなど、合理的配慮の提供が義務化への対応も可能です。
株式会社ユーリンク 株主総会支援ツールのご紹介
デモンストレーションで「ScribeAssist」についてさらに詳しく説明した後、株式会社ユーリンク 代表取締役 鵜澤様より、ユーリンク社の提供する株主総会支援サービスについてご説明いただきました。
議事進行を支援するシナリオプロンプター
透明なミラーにシナリオを投影することで、顔を上げたまま議事進行ができるシステムです。オンライン配信の実施が増えたことで、カメラ映りを良くすることができるとのことで需要が高まっています。
答弁支援システム
株主からの質問に対する答弁支援システムで、答弁以外にも様々の用途に活用いただけます。
説明の後、ユーリンク社のデモルームで、実際にこれらのシステムを実際にご覧いただきました。オンデマンド配信では、デモンストレーションの様子もご覧いただけます。
株主総会における音声認識活用について(ゲスト:山九株式会社)
第三部では、山九株式会社 総務部 株式・管理グループの辛嶋様と、株式会社ユーリンクの高木様、株式会社アドバンスト・メディアの大内の3名で、株主総会におけるScribeAssistの活用方法とメリットについてクロストーク形式で説明しました。
山九株式会社では、毎年開催する株主総会で様々な新しい取り組みに挑戦されています。その一環で、株主総会の文字起こしや議事録作成に「ScribeAssist」を活用いただいておりました。今年開催した株主総会では、障害者差別解消法の改正による合理的配慮の提供の義務化へどう対応できるかを検討され、すでに車椅子の方などのためのバリアフリー化や、設備的な面での対応は済んでいたこともあり、「ScribeAssist」を用いた聴覚障害者向けの字幕表示に取り組まれました。
導入にあたり、誤認識によって間違った内容が表示されてしまった場合、問題になるのではないかなどの指摘も社内から合ったとのことです。しかし調査した結果、あくまで補助的なもののため特に問題にはならないということも確認されたとのことです。あわせて音声認識精度を向上させるため、専門用語を事前に登録し、誤認識を減らす努力もされています。そういった努力の結果、本取り組みは好評であったとのことでした。
ウェビナー内では、より詳しい取り組み内容や、今後の展望などについても詳しくお話しいただきました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したウェビナーは、2025年2月28日(金)までオンデマンド配信しています。お気軽に以下のリンクからお申し込みください。
【オンデマンド配信】音声認識システムはどう選ぶ?検討時のポイントとAmiVoiceが選ばれた理由
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