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文章の目的別「ですます調」と「だである調」の書き分け方

公開:2015年05月26日

最終更新:2024年8月27日

文章を書く際、「ですます調」と「だである調」のどちらの文体を採用するか迷うことがあると思います。「ですます調」と「だである調」は文章の目的によって使い分けることが大切です。今回は、文章の目的別「ですます調」と「だである調」の書き分け方についてご紹介します。

「ですます調」が使用される文章

「ですます調」を使用した文章は、「だである調」の文章よりもやわらかい印象を受けます。「ですます調」は話し言葉が元になっているため、読み手は文章を通して書き手が話しかけてきているような印象を持つことが多いと言われています。

ビジネス文書業務連絡スピーチ原稿にも使われる他、手紙の文体としても使用される「ですます調」は、ビジネスやプライベートなど場面を問わずに使用できる文体です。

「だである調」が使用される文章

「だである調」の文章からは、格調の高さが伝わります。「ですます調」と比較した場合親しみやすさは少なく、文末の表現が簡潔になることが特徴です。

論点をまとめた箇条書きの文章には「だである調」が適しています。また、レポート報告書にも適している文体です。論文の作成時にも「だである調」が使用されます。

各文体のメリットとデメリット

「ですます調」と「だである調」の文体は目的に応じて使い分けることが大切ですが、どちらにもメリットとデメリットが存在します。

【1】「ですます調」のメリットとデメリット

「ですます調」は比較的やわらかい印象の文章を書くことができますが、語尾が変化しにくいというデメリットがあります。「ですます調」を選択した場合には文章が単調になりすぎないように注意しましょう。同じ文末表現ばかりでは、文章がくどくなってしまいます。

【2】「だである調」のメリットとデメリット

一方「だである調」は、文末表現に変化をつけやすいことがメリットです。「だ」「である」の他に、「らしい」「している」「思う」など無数の表現を使用することができます。そのため、文章全体が単調になりにくいです。しかし、文末表現の印象は「ですます調」と比較してかなり強くなります。読み手にきつい、堅苦しい印象を与えてしまうこともあるようです。

おわりに

文体の選択は、文章を作成する上での基本です。文章の目的に合わせて適切に「ですます調」と「だである調」を書き分けましょう。また、文章を書く際には文体を統一し、読み手に伝わりやすく読みやすい文章の作成を心がけてください。

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