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取材ライター向け企業取材のコツ!取材メモと録音をうまく使う方法

公開:2015年01月30日

最終更新:2024年8月27日

企業取材のコツ

取材記事の良し悪しは、インタビューのやり方で決まります。事前準備をしっかり整え、取材メモやICレコーダーなどの道具をフル活用し、対象者の言葉を正しく文字起こしすることが、取材ライターの仕事です。

ここでは、企業取材を行う際の取材メモの取り方とICレコーダーの活用術をご紹介します。企業取材は会社のイメージを決める大切なものです。できる取材ライターになるための取材技術を身につけましょう。

【取材メモのコツ1】メモを取るタイミングが重要

取材ライターの必需品である「取材メモ」。インタビュー中、対象者の顔を見ずメモに集中するライターがいますが、これはマナー違反です。話の切れ目など、メモを取るタイミングを見計らい、失礼のないよう取材をしましょう。

重要なキーワードが出た場合は、短時間でメモに書き残してください。取材後にメモを見返した際、自分が理解できる方法で書くことが大切です。文章でメモ書きをした場合時間がかかるため、キーワードをつなげて図式にしたり、イラストのようにまとめたりすることが効率的にメモを取る秘訣です。

また、取材メモは会話を盛り上げる材料にもなります。取材する側が強く頷きながら熱心にメモを書き留めていくと、取材対象者の気分が乗り重要な話を聞ける場合があります。

【取材メモのコツ2】矢印や記号を使い、見ただけでわかるメモにする

先述しましたが、取材メモを取る際は、文章ではなくキーワードとなる単語をいくつか書き出し、空白を開けて記入することをおすすめします。空いたスペースには、線(矢印)や記号を用いて話の内容を図式化し、質問の答えに関連性があった場合はつなげるようにしましょう。

インタビュー中、事前準備してきた質問以外に追加で質問をしたい内容が浮かぶことがあります。その際は、メモの空いているスペースにキーワードのみ書き込み、横に「?」をつけてください。対象者の話を熱心に聞いていると質問したい内容を忘れることがありますが、メモ書きに「?」をつけておくことにより忘れずに追加質問をすることができます。

カラーペンを活用する方法も有効です。大事なワードは赤や黄色など目立つペンで書きこむ、関連のあるワードは同じ色のペンを使って線でつなげる、などの工夫をすることができます。後日見返した際、一瞬でインタビューの内容が頭に蘇るためおすすめです。

【ICレコーダー活用術1】ICレコーダーは適材適所で使い分ける

企業取材をする場合、事前に録音の許可を取り、見える位置にICレコーダーを置くことが基本になります。多くは1対1の取材であるため、特別な機能が付いた機種は必要ありません。ただし、取材する現場によっては雑音がひどかったり、対象者の声が小さかったりと、不測の事態が生じる場合があります

インタビューがどのような場所で行われるか、対象者はどのようなタイプの人かを事前調査し、最適なICレコーダーを準備することが大切です。取材ライターによっては、複数のICレコーダーを準備し、現場で使用する機種を判断する人もいます。取材のアポイントメントを取る際、取材環境や対象者についてきちんと打ち合わせておきましょう。

【ICレコーダー活用術2】文字起こししやすい機能付きのICレコーダーを

ICレコーダーの中には、文字起こしをすることを前提とした機能が付いた機種があります。ノイズなど雑音を最小限にする機能や、音のボリュームを上げても割れない機能、録音した音声のスピードを調整できる機能など、さまざまな種類が用意されています。

企業取材によっては、ロングインタビューになる場合もあると思います。そのような場合は、長時間録音できる機能がついたICレコーダーが便利です。外部メモリーを利用できるタイプなども使い勝手が良いでしょう。

取材メモには必要最低限の情報のみを書き込むため、全体的な流れを把握するためにICレコーダーでの録音は欠かせません。録音を成功させるためには、使いやすい機種を選ぶことが重要です。ボタンが押しやすいもの、操作が簡単なものなど、自分に合ったICレコーダーを用意しましょう

おわりに

企業取材をする場合、メモとICレコーダーの2つは必需品です。書きやすいペンとメモ用紙を準備し、音声を拾いやすい位置にICレコーダーをセッティングするよう心掛けましょう。

取材後の記事作成を想定し、文字起こしをしやすくなるような工夫を意識しながら取材メモとICレコーダーの両方を活用してください。

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