コラム
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テープ起こし・文字起こしを上達させるためにやるべき練習
テープライターを目指すために、日々さまざまな練習をしておくことをおすすめします。
タイピング練習はもちろん、調べ物をするスピードアップを図る工夫や練習、正確なヒアリング力を身につける訓練をしておきましょう。
ここでは、プロのテープライターになるための具体的な練習方法を3ステップでご紹介していきます。
目次
【ステップ1】タイピングのスピードを上げよう
テープ起こしをする上で欠かせないスキルに、タイピングスキルがあります。テープ起こしはパソコンを使用し音声を文字に起こす仕事です。スピーディーに文字を打ち込む技術がなければ、効率的な仕事はできません。タイピング力を鍛えるために、タイピングソフトを活用し日頃から文章を打つ練習をしましょう。
ポイントは、文字だけでなく色々なキーを使用した文書作成をすることです。テンキーはもちろん、ショートカットキーや登録機能などを活用し、効率的な文書作成ができるよう工夫・練習を重ねましょう。
初歩の段階であれば、音声を文字化するのではなく、新聞や雑誌などの活字をタイピングする方法がおすすめです。タイピングに慣れてきたところで、簡単な音声を文字に起こすことに挑戦してみましょう。
【ステップ2】身近な会話や音声をタイピングしてみよう
テープ起こしの仕事は、会議やインタビューなど、人の発する言葉を文字に起こしていくものです。話し言葉は人それぞれ癖があるため、伝えたいことがわかりにくい場合もあります。そのような場合に備え、色々な人の話し言葉を文字に起こす練習をしましょう。練習を続ける事で、文字起こしのスキルアップが見込めます。
まずはICレコーダーなどの機器を用いて音声を録音し、身近な人たちの会話を文字起こししてみてください。家族や友人の会話など、題材は何でも構いません。最初は簡単で短い会話を使用した方が練習しやすいです。
少し慣れてきたら、動画サイトやテレビを使用した練習をしましょう。全く知らない人の会話を文字に起こすことは、意外に難しいことであると気づくと思います。聞き慣れない話し言葉は耳に入りにくく最初は苦労すると思いますが、次第にどのような話し方でも対応できるようになります。
テープライターの仕事は数をこなさなければなりません。専門的な用語が飛び交う内容を担当する場合もあるため、ニュース番組などを活用し難しい話を文字に起こす練習をしておくと役立ちます。
【ステップ3】テープ起こしをやってみよう
ステップ3では業務の流れをつかむ方法についてご紹介します。テープ起こしの業務を流れに沿って行うことにより、効率的でミスの少ない仕事ができるはずです。一連の流れを身につけ、多くの仕事をこなせるようになりましょう。
まずはICレコーダーなどに録音された音声を聞きながら、大まかな内容を把握するようにヒアリング、文字起こしを行います。この作業は素起こしと呼ばれることがあり、聞こえるままに音声をひたすら文字にしていく作業です。聞き取りにくい点は飛ばす、もしくは空欄にするなどの工夫をしながら作業を進めましょう。
素起こしが終わった後は、文章を整理する作業に進みます。不明瞭だった箇所は何度も聞き直し、ワードがわかるまで続けます。前後の文脈から単語を推測することも大切です。
知らない単語が出てきた場合は、インターネットや辞書を使用して調べてください。該当するワードが複数ある場合は、話の内容から判断しましょう。
最後は校正しながら全体を整理する作業を行います。不自然な箇所がないかなど、文章のつながりを意識し校正していきましょう。
おわりに
テープ起こしの練習方法をご紹介してきましたが、練習方法の合う・合わないは個人差があるかもしれません。自分に合う練習方法を見つけるために、今回ご紹介した方法以外にも色々練習方法を試してみてください。