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テープ起こし初心者に教えたい文字起こしのコツと効率的なやり方

公開:2014年11月14日

最終更新:2024年8月27日

文字起こしのコツと効率的なやり方

在宅ワークとして知られているテープ起こしの仕事は、慣れてこそ収入になるものです。初心者のうちは時間がかかり、もどかしい思いをすることもあるかもしれません。しかし仕事をたくさんこなせば必ず上達していくため、焦らずに回数を重ねていくことが大切です

どのようにすれば文字起こしを効率的にできるのか、初心者向けに基本的なことやコツなどをご紹介します。

テープ起こしに必要な最低限の知識・専門用語

テープに録音された音声を文字に起こす際、知っておきたい専門用語があります。まずは『起こし』と『ケバ取り』、『整文』の違いを理解しましょう。

素起こし』というのは、聞き取った音声をそのままテキストに起こすことを意味します。話し言葉の中には「あー」や「えーと」という意味をなさない言葉が含まれています。これらも全て落とすことなく書き留めるのが、素起こしです。

ケバ取り』というのは、素起こしの項目で述べた「あー」といった言葉を取り除いてテキストに起こすことを意味します。見た目もすっきりし、話している内容がわかりやすいことが特徴です。一般的にテープ起こしを依頼される場合、このケバ取りを要求されるケースが多いようです。インタビューや会議内容など、多くの案件で標準的に扱われている文字起こしの方法と言えます。

整文』とは、ケバ取りしたテキストを意味の通ったわかりやすい文章にすることを指します。しゃべり口調ではなく、文語体の文章にしていく方法です。話している内容をそのまま書籍化したりウェブサイトに掲載したりする場合、整文という形で依頼されることがあります。

各文体のサンプル例文については【『素起こし(逐語記録)』『ケバ取り』『整文』の主な用途とサンプル例文】のページで紹介しているため、そちらを参考にしてみてください。

聞き取りにくいところは飛ばしていく~まずは全体像を把握せよ!~

初心者のレベルで一言一句を聞きもらすことなく、テープ起こしをするのは大変なことです。話者の癖や滑舌の良し悪しによって、文字にしやすいこともあれば何度聞き直しても聞き取れないこともあります。まずは全てを聞き取ることに集中するより、全体像を把握するよう努めましょう

語り手が何について話をしているのか、伝えたいことは何か、要点をまとめるような形で文字にしてみると格段に聞き取りやすくなります。箇条書き程度に整理していく方法もおすすめです。最初から完璧を目指さず、これは練習だという気持ちで何度も繰り返し聞き流していきましょう。

話の大筋を理解した後は、次は細かく分けて聞いていきます。人によっては起承転結がなくだらだらと話をしていることもあります。まずはテーマ変更までをひとまとまりだと考え、文字起こしをしていきましょう。この作業を繰り返し、細かい一文一文を仕上げていきます。どうしても聞き取れないワードがあった場合でも、その前後で話している内容からワードを推測することもできます。テープ起こしは、諦めずに繰り返す聞く忍耐力が必要な仕事です

スピードアップするためのコツは?

基本的なテープ起こしの流れを把握した後は、スピードアップするコツを学びましょう。効率的に文字起こしをおこなうためには、タイピングのスキルを上げることが重要です。パソコン入力のスピードが上がれば、短時間で作業を進めることができます。また、パソコンの単語登録機能を活用する方法も有効です。よく使われる言葉や単語は登録しておくと便利なため、ぜひ利用してみましょう。「〜思います」や「ですから」などは話し言葉でよく出てくるワードです。登録しておけば時間短縮をすることができます。

中には聞き慣れない専門用語などが録音されていることもあります。専門的な学術用語が飛び交う会議やインタビューの場合、素人ではわからないワードが出てくることもあるでしょう。そうした場合にすぐ調べられるように、辞書や用語集を手元に置いておくことをおすすめします。また、インターネットで調べる際には信頼できるサイトを利用して検索するよう心掛けましょう。間違っている情報を元にテープ起こしを進めて、意味の通らない文章になってしまっては大変です。わからなかったワードは分数などをメモしておき、最後に一気に調べると時間節約になります。

おわりに

テープ起こしや文字起こしの方法は、人それぞれに効率的なやり方があります。一般的な作業の流れや効率的な方法を紹介しましたが、慣れてきたら自分なりのやり方が見えてくるはずです。

色々な方法を試行錯誤することで、レベルアップしていくことができるでしょう。

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