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テープ起こしで使用する「タイムコード」とは

公開:2015年06月02日

最終更新:2024年9月6日

テープ起こしで使用する「タイムコード」とは

テープ起こしの仕事を請け負う際に、「タイムコード」の挿入作業を依頼されることがあります。今回は、タイムコードやその挿入作業についてご紹介します。

そもそもタイムコードとは何か

タイムコードとは、音声データを文面に起こす際、元音源における時間を必要な箇所に記すものです。決まった時間単位でセンテンスが区切れた部分に挿入します。

5分区切りのタイムコードが必要である場合、5分・10分前後の最も近い時間で文章が切れた箇所の時間を記載します。例えば、4分58秒や10分07秒にタイムコードを挿入することもあるでしょう。

タイムコードは、原稿の確認作業を容易にするために必要とされています。ある文章が音源の何分何秒時点のものであるか原稿に記入されていることにより、頭出しやチェックがしやすくなるためです。

タイムコード挿入の単位

先の項目でご紹介した通り、タイムコードの挿入間隔は「時間区切り」が多いです。5分や10分区切りでのタイムコード挿入を求めるクライアントが多いですが、時間区切りとは違った形式でタイムコード挿入が必要となる場合もあります。

最も多大な労力がかかる形式が「センテンス単位」でのタイムコード挿入です。文章が区切れる度にタイムコードを入力する必要があるため、通常のタイムコード挿入よりも作業時間がかかります。

「時・分・秒」の表記方法

タイムコードの「時・分・秒」の表記方法はいくつか種類があります。

まず1つ目は、「00時00分00秒」というスタイルです。時、分、秒と変換が必要になるため、テープ起こし作業者にとっては少し負担がかかります。

2つ目は「00:00:00」で記載する方法です。テープ起こしで最も使用されている表記方法です。

3つ目は「00゜00′00″」のスタイルです。放送局などで用いられることが多い形式です。

最後は「00h00m00s」という表記方法です。「h・m・s」はそれぞれ時、分、秒を英訳したものの頭文字を表しています。

おわりに

タイムコード挿入を依頼された作業者は、品質水準を保ちつつタイムコードを挿入するというプラスアルファの作業が必要になるため、より慎重な作業が求められます。

タイムコードを挿入するテープ起こしは、納品までに通常より日数がかかったり、割増料金が発生したりすることもあるようです。

テープ起こしを依頼する側の方は、タイムコードに対応してくれるか、料金や納期について変更はあるか事前に確認しましょう。なお、VoXTフルではタイムコードの指定が可能です。ご希望の際は、お見積り時にお気軽にお申し付けください。

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