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「職業としてのテープ起こし」仕事内容と収入は?
「テープ起こし」は会議や講演などの内容を聞き、文字に書き起こす仕事であることをご存知の方も多いと思います。しかし、詳しい仕事内容に関しては知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、「テープ起こし」の仕事内容や収入などのポイントを3つご紹介します。
目次
【仕事内容】録音された音声を依頼内容に沿って書き起こす
テープ起こしの仕事は、会議や講演会などの音声データを文字に書き起こす仕事ですが、厳密には、音声データを「依頼主の依頼内容に沿って、正しく書き起こす仕事」です。
書き方としては、口癖や相槌など、会話の中で重要ではない言葉を取り除いた状態で書き起こす「ケバ取り」や、話している内容を一字一句正確に書き起こす「素起こし」などがあります。
また、場合によっては簡単に文章を整えて書き起こす「整文」など、依頼主によって依頼内容が異なることがあります。そのため、幅広く仕事をする場合、これらの依頼に柔軟に対応する必要があります。
また、「テープ起こし」と呼ばれている仕事ですが、現在は音声データをテープでやり取りすることはほとんどありません。ICレコーダーと言われる録音機器、もしくはICレコーダーの音声を音声データにし、パソコン上でファイルをやり取りするケースが多いです。よって、書き起こす際の入力作業だけでなく、音声データの再生などに伴う、パソコンの知識も必要になります。
【依頼の受け方】どのようにして依頼を受ける?
依頼の受け方は「個人で依頼を受ける方法」と「テープ起こしを専門に扱っている会社へ所属する方法」に分けられます。
すでに仕事の依頼がある場合を除き、最初から個人で依頼を受けるフリーランスで仕事をすることは難しいでしょう。在宅ワークなどの求人サイトで、テープリライターの求人を探すことができるため、まずはこちらで実績を積むことをおすすめします。その実績を元に徐々にフリーランスでの依頼を受けていくことが、個人でテープ起こしの依頼を受け取る近道です。
テープ起こしを専門に扱っている会社へ所属する場合、まず企業選びから始まります。テープ起こしを扱っている会社へ所属する求人は、非常に人気が高いです。求人自体がなかなか見つからない場合もあります。テープ起こしの求人を行っている会社が見つかった際は、早めに応募するよう心がけましょう。
会社へ所属して仕事をする場合、研修制度や、すでに依頼主との関係ができている仕事も多くあります。依頼を受ける環境が整っている企業へ所属することにより、定期的にテープリライターの仕事依頼を受けやすくなります。
【収入】テープ起こしで収入を得る
テープ起こしの仕事は基本的に、依頼ごとに報酬が支払われる成功報酬制です。数多くの依頼を受け、効率良く仕事をこなさなければ、なかなか安定した収入につなげることはできません。
テープ起こしの仕事は時間や場所を問わず、仕事に従事する時間を比較的自由に設定できます。仕事をやればやるだけ報酬に反映するため、収入を安定させるためには着実に実績を積み上げることが最も重要です。
また、学術や医療などの専門用語に理解がある場合は、専門知識を利用するテープ起こしをすることにより報酬が高くなる場合があります。
テープ起こしの仕事をする際、事前に通信講座などを利用しテープ起こしの技術を得ることもできますが、取得しなければならない資格は特にありません。しかし、音声を聞き文章ソフトなどに書き起こしていくため、早く正確に入力するためのタイピングスキルを身に付けることが必要となります。
おわりに
テープ起こしの仕事は在宅でも行えるため、とても人気のある仕事です。仕事内容も多岐にわたり、最近では需要も高まっています。
コツコツ仕事をこなしながら、着実に実績を積んでいくことができるタイプの人にはピッタリな仕事と言えるでしょう。