課題
- 聴覚障がいを持つ方の傍聴が増えており、どのように支援できるのか苦慮していた
- 全庁でのシステム導入は大掛かりなプロジェクトとなり導入までに時間がかかる
導入事例
case
甲斐市役所は他の自治体と同様に開かれた議会を目指しています。その中で聴覚障がいを持つ方々の傍聴も増えており、手話通訳者の帯同の有無に関わらずどのように支援できるかを検討していました。
既に他社の音声認識サービスを導入していましたが、あまり庁内の評判が良くなく、解決手段として音声認識は選択肢にありませんでした。しかし「ScribeAssist」の提案を受けて、実際に試してみると音声認識精度も使い勝手も非常に良く、導入を決意しました。
全庁でのシステム導入となると、各部局へのヒアリングや調整、セキュリティに関する確認などが必要です。そのため大掛かりなプロジェクトとなり、導入までには非常に時間がかかります。しかし「ScribeAssist」は端末ごとにオンプレミスで導入でき、かつ安価な定額制ですぐに利用開始できたため、検討コストが極めて低かったのもポイントでした。
音声認識を活用し議場にリアルタイムに字幕を表示すれば、議場の情報保障になるだけでなく、ふりがなが振ってあるため子供にも内容の理解がしやすくなります。また、議会中に万が一聞き逃してしまっても、その場で振り返りがしやすいという効果も感じています。
「ScribeAssist」は定額制であり、利用すればするほどコストパフォーマンスが上がるため、字幕表示以外での活用も検討しています。例えば、議会当日から翌日に質疑の部分的な情報開示を受けたような場合に活用できる見込みです。
この字幕利用の取り組みについては、県内から複数の問い合わせがありました。自治体間の互助の一環として、先進的な事例としての視察も受け入れられれば喜ばしいと思っています。