コラム
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音声認識ソフトやアプリを使用してテープ起こしを手早く済ませる方法
テープ起こしは聞き取った音声をテキスト化するものです。しかしどんなに経験を積んでいる人でも、1時間のテープを1時間でテキストに起こすことは至難の業といえるでしょう。通常はテープの長さの3倍から4倍の時間が必要となることが多いです。
ただ話すスピードと同じようにテキストを起こすことは不可能でも、音声テキスト化ソフトを使えば限りなくそれに近くすることは可能になります。ここでは音声テキスト化ソフトを使って、原稿起こしをスピードアップさせる方法をご紹介します。
目次
進化する音声テキスト化ソフト
以前の音声テキスト化ソフトは、パソコンのオペレーションシステムなどについている単品のものがほとんどで、自分の声や話し方を記憶させていくことによって、精度を上げていくものでした。
それに対し、近年の音声テキスト化ソフトはさまざまな人物の声や話し方が既に記憶させてあります。そのためどんな人の声でも比較的認識しやすいのが特徴です。また以前であればはっきりと1文字ずつ発音しなければならなかった言葉も、普段と同じように話す方が認識しやすくなっています。
さらに点や丸などの句読点も、文脈を読み取って自動的に入力してくれるソフトもあります。このソフトでは入力に必要なものをすべて音声でコントロールできる機能があり、改行や1文字削除も音声で行えます。うまくいけば、キーボードを一切使わずに音声のみで原稿を起こすことも可能です。
咳き込んだ声や「えー」といった意味のない言葉はテキストに起こさないソフトもあります。このようなソフトを利用すると、ケバ取りを自分でする必要がありません。
自分で話すのが最も効果的
音声テキスト化ソフトが進化したことによって、テープ起こしはリアルタイムでも可能になりました。今の音声テキスト化ソフトでは、レコーダーなどで録音した音声もそのままテキストに起こしてもらえます。しかしこういった音声テキスト化ソフトでは、テキスト化しやすい音声とテキスト化しにくい音声があります。
たとえばテープ起こしで最も一般的な会議の音声をそのままソフトに取り込んでテキスト化する事はとても難しいです。ソフトによって得手不得手はありますが、全般的にマイクから離れたところで複数の人が話しているものをテキスト化するのは苦手です。
最も効果的なのは、マイクに近いところで大きな声で話すことです。そのため聞き取った音声をマイクに向かって自分で復唱するのが、最も確実な方法です。もちろん誤変換なども発生するため、最終的にはもう1度聞き取ってチェックをし、誤変換を直していくことが必要になります。
辞書登録をしてさらに効率アップ
もっと効率的にテープ起こしを行いたい方は、辞書登録をしておくとよいでしょう。テープ起こしをしている人の多くは、よく使う単語を辞書登録しています。しかしそれとは別に、音声ソフトを使う場合は話し言葉を音声登録しておくと便利です。
たとえば洗濯機という言葉を多くの人は「せんたっき」と発音します。しかし音声テキスト化ソフトでは「せんたくき」と発音しないと認識されないこともあります。こういった言葉は前もって話し言葉で登録をしておくことによって、さらに精度を上げることができます。
また発音が似ている単語も、別の読み方で辞書登録をしておきましょう。たとえばダイヤと外野であれば、外野をあえて「そとや」と読むようにすることによって、認識ミスを避けられます。この場合は外野を「そとや」と辞書登録しておくと、スムーズにテキスト化が可能です。
おわりに
音声テキスト化ソフトを使うことによって、原稿起こしのスピードは格段にアップします。ただ今はまだ外部の音声を完璧に読み取るのは難しいため、テープを聞きながら自分で復唱し、それを手直ししていく方法がベストでしょう。
キーボードを打つのが遅い人や、もっと作業を効率化させたい人に最適です。